QUV/basicモデル
これはQUV試験機の簡易版で、できるだけコストを抑えたいという試験所や研究室向けです。QUV/basicモデルは蛍光紫外線ランプを使用し、湿気のシミュレーションには結露システムを採用しています。しかし、このモデルにはSOLAR EYE照度制御システムが含まれていないため、光の強度の調整や校正はできません。よって、QUV/basic試験機は高レベルな照射試験には使用できないということになります。また、ランプの交換と位置調整も定期的に必要です。Q-Labでは、試験試料と対照試料を同時に同一試験機内で曝す比較暴露にQUV/basic試験機をお奨めしています。
QUV/seモデル
最も人気の高いこのQUVモデルは、紫外線の放射照度を正確に維持管理するSOLAR EYE照度制御システムが特徴です。QUV/se試験機は、その相関性が実証されている結露メカニズムにより屋外の湿気の影響をシミュレートします.SOLAR EYEシステムは、帰環ループを通して光の強度を自動的に維持する正確制御システムです。コントローラーが紫外線の強度をモニターし、ランプに送られる電力を調整してランプの老朽化や変動性を抑えます。SOLAR EYEシステムには以下の特長があります:
- 制御された放射照度
- より長いランプ寿命
- より迅速な結果
- 同一条件測定精度や再現性の向上
- ISO規格校正
SOLAR EYE照度制御システムの有益性に関するより詳細な情報については、LU-0801 - QUV製品カタログをご参照下さい。
QUV/sprayモデル
QUV/spray試験機は、標準のQUV/seモデルと同様の機能に加えて水噴霧システムを搭載しています。
短時間の水噴霧は熱変化ショックを発生させるために利用でき、また、より長時間では物理的侵食を促します。QUV/spray試験機は、紫外線(UV)放射のみ、水噴霧(スプレー)のみ、あるいは結露サイクルに設定することが可能です。全ての水噴霧使用にはイオン除去した水が推奨されます。
QUV/cwモデル
一部の業界試験仕法では、屋内での光安定性試験に白色蛍光灯の使用を定めています。これらの屋内照明条件を模擬するため、QUV/cwモデルは日常的に使われる白色蛍光灯を使用しています。SOLAR EYE照度制御システムが搭載されており、これは紫外線ではなく可視光線の出力をモニター、制御します。より詳細な情報はLU-0823 - QUV/cw概要をご参照下さい。
温度制御
全てのQUV UV 試験機試験結果の正確性の向上とそのプロセス促進のため、厳密に温度制御を行います。通常、温度は主要な光化学反応には影響を与えませんが、それに続いて起こる全ての反応の速度には影響します。よって、温度を制御することのできるQUV試験機の機能は紫外線暴露において非常に重要です。
広用途に対応できる試料設置
標準の試料ホルダーは20ミリまでならどんな厚さにでも調整が可能で、試料設置もさっと簡単にできます。押さえリングが適度な圧力をかけてくれるため、試験片を収容可能サイズより少し小さめに切断する必要はありません。加えて、カスタムホルダーにより、レンズや大型の試料、立体のコンポーネントといった様々な製品の設置にも対応できます。ボトル用ホルダー、織物用ホルダー、特別試料設置方法も利用可能です。詳しい情報は、アクセサリタブあるいは試料設置ページをご参照下さい。
コントローラーおよびオプショナルPCソフト
簡便で機能的にデザインされており、QUV/Q-SUNコントローラーは使用者が選択した言語(英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語)にてプログラムすることが出来、また完全な自己診断機能が備わっています。 コントローラーが常に全てのシステムのステータスとパフォーマンスをモニターし、簡単な警告メッセージの表示や定期サービスリマインダー機能、あるいは安全自動停止機能が必要に応じて作動します。
試験状態の証明記録を必要とするハイクオリティなシステムのニーズにも応えられるイーサーネット接続ポートは、全QUV試験機に装備されています。オプショナルのPCソフト、「バーチャルストリップチャート」を使えば、暴露状況を自動で記録し、QUV試験機からWindowsベースのPCへ直接データを移行することができます。また、このデータをQ-Labのテクニカルサポートデスクへ直接Eメールで送信し、専門家によるトラブルシューティングと問題分析のサービスを受けることも可能です。