QUV紫外線蛍光ランプ
全てのQUV試験機のランプは、可視光線や赤外線よりも主に紫外線を放射します。どれも電力的には通常の40ワットの蛍光灯と変わりません。しかし、それぞれのランプでは放射される総紫外線量とその波長領域が異なります。紫外線蛍光ランプは通常、どの波長域での光放射を集中的に発生させるかによってUV-AあるいはUV-Bランプに分けられます.UV-Aランプは異なるタイプのポリマーを比較するうえで特に役立ちます。UV-Aランプは通常の太陽光の最短波長295 nmを下回る紫外線は発生させないため、大抵UV-Bランプほど素材の劣化速度は速くありません。しかし、実際の屋外風化との相関性という意味では一般的により優れているランプだと言えます。
UV-Bランプによる光放射は、地表に照射されうる最も短い波長を含みます。このためUV-B蛍光ランプは迅速でコスト効率の高い結果を出し、その理由から品質管理(QC)や研究開発(R&D)の分野で広く採用されています。全てのUV-Bランプは太陽光の最短波長295 nmを下回る非自然的な短波長の紫外線を発生させるため、結果に異常が生じることもあります。UV-Bランプには総エネルギー量が異なる二種類のタイプがありますが、どちらも同一の波長の紫外線を同様の相対比で発生させます。
Q-SUNフルスペクトルキセノンアークランプ
キセノンアークランプは、フルスペクトル(全波長域)の自然光と最も高い相関性を持つ光照射を実現します。ランプによる光放射が直接試料への照射となるQUV試験機とは異なり、Q-SUN試験機で同様の結果を得るためには光学フィルターが必要です。これらの光学フィルターは、直射日光や窓ガラスを通した日光入射を含む様々なサービス環境をシミュレートする目的で使用されます。フィルターの性能は年数を経て低下するものではないため、ガラスが破損しない限り交換の必要はありません。
Q-SUN B02モデルの光学フィルターランプは、ISOおよびAATCCの試験仕法で定められた分光分布を生成するよう設計されており、これは窓ガラスを通って入射する太陽光と同等です。このランプは、二層の七角形にはめられたホウ珪酸塩ガラス製外部シリンダーと7個の内部フィルター2組から成り立っています。
Q-SUN Xe-1およびXe-3モデルの試験機で使用できるフィルターは、大きく3つのカテゴリーに分けられます。フィルターの選択は試験対象の素材やその最終用途によって異なります。それぞれのカテゴリーの中には、さらに種類によって異なるフィルターが用意されている場合もあります。各フィルターは特定の透過を行うように特別にデザインされた専用平面ガラスです。
フィルター前のキセノンアークランプは短波長の紫外線を過剰に含み、地球表面が受ける自然な太陽光暴露との有効な相関性に欠けるため、Q-SUN試験機には非実用的な照射を減らして適当な波長域を得るための様々なタイプのフィルターが使用されます。使用されるフィルターのほとんどは、短波長部分のスペクトルに一番大きく影響するタイプです。紫外線が持つダメージ力は波長と反比例する(波長が短ければ短いほどダメージが大きい)ため、照射される波長がサービス環境に見合うものであることが重要です。
アトラス社Weather-Ometer®用 低価格交換用ランプ並びに光学フィルター
Q-Labは、アトラス社Weather-Ometer®モデル Ci35, Ci35A, Ci65, Ci65A, Ci4000, Ci5000, 並びに SUNTEST CPS 並びに CPS+用の水冷式ランプ並びに光学フィルターを供給します。これらの交換用ランプ並びにフィルターは低価格であり尚且つアトラス社が供給する物と共通の分光分布を示します。
®Weather-OmeterはAtlas Material Testing, LLCの登録商標です。