降雨による腐食は、屋根材、羽目材、ウッドデッキ用資材を含む多くの建築資材の劣化に大きな影響を及ぼします。
Q-Labは、住宅用および商業用建築の両方を含む建築資材産業向けの耐候試験機器および試験サービスにおいて、世界をリードする存在です。太陽光や湿気、熱にさらされる資材の全ては自然の力が引き起こす弊害の対象となります。
お使いの、あるいは製造されている建築資材製品は屋外でその状態を維持できますか?どれくらい長く?新しい原料サプライヤーは以前のサプライヤーと同様の品質基準を満たしていますか?製品の長期耐久性に影響を与える可能性のある変更が従来のプロセスに加わったということはありませんか?実際に試験できるものを単なる憶測で済ますことはありません。
建築資材は問題なく何年もの耐久性を持つことが期待されます。この業界の企業にとって、保証問題は大きな懸念を生んでいます。確実に対処しなければ財政破産につながりかねません。
Q-Labは建築資材や土木製品に関連した複数の業界において何百社もの顧客にサービスを提供しています。これらの業界には以下のようなものがあります:
- 屋根材(例:アスファルトシングル[屋根版]、粘土やセラミックタイル、ウッドシェイク、スレート、複合屋根材、コンクリートタイル、ホットモップ、金属、クールルーフ技術など)
- 羽目版(例:木材、アルミ、ビニル、セメント繊維各種)
- 樋、縦樋、その他関連する付帯的部位
- コーティングと形材を含む窓や扉
- ウェザーシール、飾り外装、シーリング(密閉)剤、コーキング剤
- 複合デッキ材
- 外部塗装、着色剤、ニス
- フェンス(柵)資材(例:木材、複合材、金属)
窓や扉、羽目版に使われるコーティング剤や形材、またウェザーシール、飾り外装、シーリング剤は、定期的にQUV紫外線蛍光ランプ式促進耐候試験機で試験されます。QUV耐候試験機は屋根材にも広く使用されていますが、正確な太陽光のシミュレーションが可能で、また広用途かつ使い勝手の良い水平試験片トレーを備えたQ-SUNキセノン試験機も、屋根材の試験には人気のある製品です。
屋外で建築資材を劣化させる主要な風化条件をシミュレートするQ-Labの促進耐候試験機を用いれば、以下を含む数々の潜在的劣化現象を正確に再現することが可能です:
- 変色や色あせ
- ポリマーの黄変
- 亀裂
- ひび
- はがれや層間剥離
- ゆがみ
- 脆化
- 光沢の損失
- チョーキング(塗膜劣化)
- ブリスター(ふくれや気泡)
- 引長強度の低下
- 収縮
促進耐侯試験機は、太陽光、熱、湿気による自然劣化に対抗する上で重要な武器であるとは言え、やはり本物にかなうものはありません。Q-Labのベンチマークである屋外試験設備の一つにおける屋外試験ではこれが可能です。実際、屋外試験の重要性は、米国建築関連製造業者協会(AAMA: American Architectural Manufacturer's Association)がその認証プログラムに屋外試験を必須としている点にも明らかです。Q-Labは必要な屋外試験のすべてを行うためのAAMAの認証を受けています。我が社はまた、3年間の屋外資格試験を行うためのクールルーフ評価委員会(Cool Roof Rating Council)の認証も受けています。屋外試験と促進試験のメリット両方の組み合わせをご希望であれば、Q-TRAC自然太陽光集約型試験機を使って南フロリダの年間太陽エネルギーの5倍に当たる太陽光照射を得ることが可能です。
建築物のコーティング剤は腐食に対しても耐久性が求められます。実環境に近い工業あるいは海洋腐食を試験所で再現するには、Q-FOG複合サイクル腐食試験機が最適です。Q-FOG腐食試験機とQUV耐候試験機を使用して交互に暴露を行うことで、今日可能な中で最も信頼性が高く、現実に近い試験結果を得ることができます。
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扉の金属部品製造業者は、商品の透明コーティング部分のピッティング(表面の穴)やひびの有無を試験する必要があります。
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(写真の複合デッキ材のように)試料を横並びに並べることで湿った状態を長く保たせ、実際の資材の耐用年数をベストな形でシミュレートします。
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フロリダのQ-Lab施設で様々な屋根材サンプルの試験を行っている様子。
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90度垂直の羽目材試験では、試料をわずかにずらして上の試料から垂れ落ちる雨を防ぐ形で試験を行います。
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このフェンスは水と太陽光の相乗効果の影響を表すもので、この現象は促進耐候試験機を使ってシミュレーションが可能です。
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Sキセノンアーク試験機を使った複合デッキ資材の耐変色性試験には、それ特有の試験法が存在します。